株式会社マイインポータント

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部下に、あなたの世界観を 押し付けていませんか?

前回 https://1on1-important.com/archives/439 に引き続き、傾聴についてです。先週の振り返りから。

ほとんどの上司は、
良い「聴き方」について知っているはずなのに
部下から「聴いてもらえた」と思われない。

その理由の1つは、
「知っている」から「している」の
5つの壁を越えていないことにありました。

・知らない→知る 知識の壁
・知る→やってみる 行動の壁
・やってみる→わかる 気づきの壁
・わかる→できる 技術の壁
・できる→している 習慣の壁

特に「気づきの壁」が超えられていない。
そんな話でした。

そして2つ目の課題は・・・ 「上司の世界観で話を聞いている」ことです。

ある上司は
「〇〇について困っているんですが…」
と部下に相談されたとき、

親身になって話を聞き
アドバイスをしたそうです。

部下は、「ありがとうございました」
と口では言ってくれたものの
今ひとつ浮かない顔だったそうです。

ちょうど私がその部下の方と面談する機会があり
上記の出来事について聞いてみました。

すると部下からは
「アドバイスは助かりました。が…
 〇〇課長の考えを押し付けられているようで
 スッキリしませんでした」との話だったのです。

アドバイス事態は、有効で良かったようです。
「ならいいじゃないか!」
との声も聞こえてきそうですが、

「スッキリしない」=「聴いてもらった感なし」

となるわけです。
これは、 上司が自分の世界観の中で聴いたのだと想像します。

部下と目線を合わせ、 気持ちに寄り添うこと。

そもそも上司にとって、部下の悩みや失敗は
今までの経験で解決できることばかりだと思います。

だからそこで出てくるアドバイスは、
その悩みや失敗を経験済みの
その状態から抜け出た人の言葉です。
そしてこれは上司の世界観です。

部下とは違う目線、つまり、上司の視点でその問題を観て、 アドバイスをしているわけです。客観的です。
だからこそ、上司のアドバイスは、有効で必要なことです。

しかし、部下の気持ちはどうでしょうか。

時に気持ちは、同じ場所に立って
悩んでいる部下の世界で共感したり、
励ましたりすることが大事です。

部下と同じ目線に立って話を聴く。
そんなことも必要です。

先日ラジオで、NHKの子供番組「おかあさんといっしょ」の
体操の「佐藤弘道お兄さん」が、「子どもに心を開いてもらう
秘訣は何ですか?」というような質問に対して、
「上からではなく、しゃがんで目線を合わせて話をすること」
と応えていました。

部下だって、きっと同じです。

「部下は先生」。

実際、これを意識して実践され、傾聴力が上がった上司たちから、
「部下の本音が聴けた」
「部下が積極的に行動するようになった」
「信用が信頼に変わってきた気がする」
などの嬉しい声をいただいています。

テレワークなど働き方が変化する今、
上司の傾聴力にさらに磨きをかけてみてください。

もうひとつ、ひろみちお兄さんが言っていた言葉で印象的だったのが
「子どもは先生」ということでした。

ふだんは「お母さんといっしょ」に招く立場なので、
そこで接する子どもは“よそ行き顔”なのですが、当初お兄さんは、
もっと子どものことを知りたい、関係性をよくしたいと、
知り合いの先輩や先生にお願いして、幼稚園や体操教室に飛び込み、
普段の子どもと接したそうです。

そして、そこで様々な気付きを得たといいます。 その中のひとつが「目線を合わせる」ということだったのでした。

「部下は先生」。

部下の悩みや失敗を相談されたときは、まず、
この言葉を思い出して、部下の世界観の中に飛び込んでみましょう。

アドバイスが上司の自己満足だけではダメ。
部下をおいてけぼりにしてはいけません。

部下の「聴いてもらえた」感を作るためには
上司自身の世界観を一旦手放し、部下の世界に入って話を聴く。
そんな場面が必要だと思います。

そうして部下の目線に合わせることで、
上司自身にも多くの気づきがあるはずです。